避難後の「災害関連死」防止へ 各地の避難所に広がり、体の負担減らす段ボールベッド (1/3ページ)

【西日本豪雨被害】市立矢野南小学校の避難所に設置された段ボールベッド=16日午前、広島市安芸区(宮崎瑞穂撮影)
【西日本豪雨被害】市立矢野南小学校の避難所に設置された段ボールベッド=16日午前、広島市安芸区(宮崎瑞穂撮影)【拡大】

 西日本豪雨による避難後のストレスや体調悪化で死亡する「災害関連死」を防ごうと、被災地の避難所で段ボールベッドの活用が広がっている。段ボールベッドは感染症などを軽減する効果が期待され、実際に使った被災者からは「雑魚寝より体の負担が減った」と好評だ。だが、避難所生活が長期化すれば関連死のリスクが高まる。専門家は「段ボールベッドを含め、避難環境の改善を進める必要がある」と訴える。(小松大騎)

 「体を起こす動作が雑魚寝と比べて格段に楽になった」。広島市安芸区の矢野南小学校の体育館で避難生活を続ける女性(80)は、笑顔でこう話した。

 約70人が身を寄せる体育館には10日に段ボールベッドの材料約60台分が届き、避難者が協力し合って組み立てた。避難している高齢者の多くは足腰や体調に不安を抱えているといい、女性は「猛暑日が続き、疲弊している高齢者が多い。少しでも体の負担が少なくなるよう、段ボールベッドが他の避難所にも広がってほしい」と話す。

「雑魚寝」に多くのリスク