【書評】『古代ローマ旅行ガイド』フィリップ・マティザック・著 安原和見・訳


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 ■当時の常識基に見どころ紹介

 もし1800年前の古代ローマにタイムスリップしたら-。旅の見どころや注意点を、当時の常識を基に記したガイドブック。

 同書の主な舞台は、五賢帝以後の西暦200年ごろ。おすすめの神殿やグルメ情報、快適な宿探しのコツなどを記載している。

 食事に招かれた際のマナーや周囲から浮かない服装など面白い記述が多く、肩肘張らずに読める。

 交通網の発達や商売の活発さなど、古代ローマがいかに先進的だったかがよく分かる一方で、現代人から見ればゾッとする風習もあり、興味深い。巻末の「役に立つラテン語会話集」も秀逸。(ちくま学芸文庫、1296円)