コースは実技指導や動画投稿サイト「ユーチューブ」で上級者の試合を観戦する授業のほか、国際大会出場を見据えて英語のレッスンや精神面を養うメンタルトレーニングも行う。定員は20人だが、全国から入学希望者が相次いでおり、同校は急遽(きゅうきょ)寮を用意し、通学態勢を整えた。
大阪市内の専門学校にもプロゲーマーを育てるコースが生まれており、ルネサンス大阪高法人営業部の福田和彦部長は「こんなに需要があるとは驚き。選手の養成機関は増えていくのでは」と見る。
今年2月、それまで3つに分かれていたeスポーツの業界団体が統合して発足したJeSUの担当者は、「毎月2、3回は大会が開かれるなど徐々に裾野は広がりつつある」と語った。JeSUは、100人以上が参加する国内大会での優勝者らに「プロライセンス」を付与。8月31日現在、13歳以上の116人の選手と法人格を持つ8チームが「プロ」として認定されており、大会の賞金などで数千万円の年収を得る選手もいるという。