【書評】『大根の底ぢから!』林望・著 美味から珍味まで食材愛語る


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 花びら餅、旬のたけのこ、梨のピザ、キャラメル、アヒルのてのひらに大蛇料理など、定番から珍味まで、リンボウ先生が多彩な食材へのこだわりをつづる。昭和の味へのノスタルジーや、「食い放題という悪趣味」といった辛口コラムも。

 表題作では、信州の干し大根を使った自身の創作料理「ソース焼きそば風」を紹介。干し大根をぬるま湯でもどし、水洗いの後に軽く絞り、炒めやすいよう5センチくらいに切るといったレシピを披露し、「味はソース焼きそば…(中略)…おいしいよ、ほんと」。食材がもつ「底ぢから」への愛があふれるエッセー集。(フィルムアート社、1944円)