限定正社員の3割、賃金差に不満 労働白書「労使で納得できる在り方を」

 厚生労働省は28日、2018年版労働経済白書を公表した。勤務地や職務、時間を限った「限定正社員」の33.7%が、一般的な正社員と働き方や処遇を比べ不満を感じたことがあるとの調査結果を盛り込んだ。理由として賃金差が最も多かった。正社員で不満を感じた人は19.7%。限定正社員と逆に、合理的な賃金差がないと考える人が多く、食い違いが鮮明になった。

 限定正社員は子育てや介護と仕事を両立させたい人の増加に伴い、導入する企業が拡大。白書は「待遇差について互いに納得できる在り方を労使で検討することが重要だ」と指摘した。

 限定正社員が不満な点は、複数回答で「不合理な賃金差がある」が57.2%。「共有がしっかりとなされない情報が多い」「不合理な昇進スピードの差がある」が続く。正社員は「合理的な賃金差が設けられていない」が56.6%。「労働時間と比較して業務量が過大になった」「合理的な昇進スピードの差が設けられていない」も多い。

 管理職ではない人に昇進を希望するか尋ねた別の調査結果も示した。「昇進したいと思わない」が61.1%に上り、理由は「責任が重くなる」「業務量が増え長時間労働になる」が多かった。