アレがなければ不合格!? 名門・開成中が“専業主夫”を出題したワケ (1/5ページ)

 私立中学の入試問題で「複雑な家族関係」をテーマにした出題が増えている。東大合格者数トップの開成中では今年、問題文に「専業主夫」が登場した。名門女子校の桜蔭中でも3年前に「ジェンダーの壁」がテーマになった。中学受験専門塾ジーニアス代表の松本亘正氏は「名門私立でも『父はサラリーマン、母は専業主婦』という家庭が減っていることが影響しているのだろう」という。いま難関校を目指す小学生には、どんな常識が求められているのか--。

※画像はイメージです(Getty Images)

※画像はイメージです(Getty Images)

 小学生が「父:専業主夫、母:キャリアウーマン」を読解

 2018年、開成中学の入試問題に「インスタグラム」という言葉が出てきたことが、塾関係者の間で話題になっている。

 問題文で取り上げられたのは、小説『きまじめな卵焼き』(青山美智子著)。主人公は幼稚園児の子供を持ちつつ、夫に家事と育児をすべて任せて、仕事中心の生活を送るキャリアウーマンだ。「専業主夫」の夫は、自作の絵をインスタグラムに投稿しており、それがきっかけで個展を開くことになった。夫が数日間留守にするため、主人公は子供の弁当を作ることになる。だが、子供の好物の卵焼きが、どうしてもうまく焼けない。そこから、自分のアイデンティティがゆらぎ、夫の個展が失敗することすら望むようになる--。

2つ特徴があった問題文