仕事・キャリア

速さが「不可能」を「可能」にする “アマゾン流・超高速”で仕事が片付く方法 (5/5ページ)

 複数の糸口をイメージして行動する

 また、新しいサービスやプロジェクトの検証を重ねるうえで重要なのは「柔軟な発想」です。問題や課題にぶつかったとき、より多くの解決策を導き出し、そのなかから最善を選択する必要があります。

 わかりやすく説明するために、ここでクイズです。「あなたが知っている市区町村の、トイレの便器の総数は、だいたいどのくらいだと思いますか?」

 このクイズを聞いたほとんどの人は、「人口」をベースに算出します。ではさらに続けて、「では、人口以外の数字をもとにトイレの便器の総数を算出してもらえますか?」と聞かれたらどうでしょうか? このときに浮かぶ切り口がどれだけあるかが、自分の頭の柔軟性が問われるのです。もっとも簡単なのは、「トイレを頭に思い浮かべたときに出てくるもの」を切り口にする方法です。

 例えば、トイレットペーパーの消費量。年間ないし月間どれくらい使われているかがわかれば、その数字をもとに便器の総数を算出できるかもしれません。あるいは、トイレで使われている水の量がわかれば、その数字も使えるかもしれません。

 切り口をたくさん思いつけるかどうか

 私は、アマゾン在職中に数千人単位の採用面接に立ち会ってきました。その際、「この人は柔軟な発想ができる人だなあ」と感じた人は、入社後に活躍する確率が高いのです。一方で「そんなにたくさんの切り口が必要か?」と訝る人もいます。自分の成功体験に自信を持っている人に見られる傾向です。このような傾向のある人は、すぐに立ちゆかなくなるのが目に見えています。

 どんなに困難な状況に陥っても、歩みを止めない。それがスピードを保つ秘訣の1つです。そのためには、目の前の課題に対してさまざまな切り口を見出し打開していく、しなやかな頭が必要なのです。

 佐藤将之(さとう・まさゆき)

 企業成長支援アドバイザー

 セガ・エンタープライゼスを経て、アマゾンジャパンの立ち上げメンバーとして2000年7月に入社。オペレーション部門のディレクターとして国内最大級の物流ネットワークの発展に寄与する。2016年退社。現在は、経営コンサルタントとして企業の成長支援を中心に活動中。

 (企業成長支援アドバイザー 佐藤 将之 写真=iStock.com)(PRESIDENT Online)

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