和歌山・勝浦温泉に“看板娘” 旅館組合、美少女キャラと連携 (1/3ページ)

南紀勝浦温泉旅館組合が設置した南紀勝浦樹紀の等身大パネルとポスター=那智勝浦町

南紀勝浦温泉旅館組合が設置した南紀勝浦樹紀の等身大パネルとポスター=那智勝浦町

 台風によるキャンセル被害などが9月以降相次いだ那智勝浦町の南紀勝浦温泉旅館組合が、東京の企画制作会社の手掛ける美少女キャラクターと連携し、若者を中心とした利用客獲得に乗り出している。キャラクターは「温泉むすめ」の「南紀勝浦樹紀(きき)」。すでに会員制交流サイト(SNS)のツイッターなどで反響を呼んでおり、組合関係者は“看板娘”の効果に期待を寄せる。(尾崎豪一)

 異色のコラボ

 「行きます!」「一緒に写真撮りたい」「可愛い!」…。10の旅館・ホテルが加盟する南紀勝浦温泉旅館組合の公式ツイッター。組合事務所に9月中旬、南紀勝浦樹紀の等身大パネルが登場したと告知すると、たちまち350を超える「いいね」や返信が集まった。

 南紀勝浦樹紀を含む温泉むすめは、東京の企画制作会社「エンバウンド」が地方都市の活性化を目指し、平成28年11月から温泉地を中心に展開するキャラクター。今年8月にはスマートフォン向けゲームの配信も始めた。

 南紀勝浦樹紀は29年11月に登場。熊野古道を歩くのが趣味で、マグロの解体が特技という設定。声優は人気アニメ「ガールズ&パンツァー」などで活躍する吉岡麻耶さんが務める。

 この仮想世界のキャラクターと、実在する旅館組合という異色のコラボレーションが実現した格好だ。

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