【書評】『石垣の名城 完全ガイド』千田嘉博・編著

 ■当時の「最先端技術」にひたる

 各地の城跡を巡る「城歩き」がブームになっているという。城といえば「天守閣」をイメージしがちだが、築城時の天守が残っているのはごくわずかにすぎない。代わって城の“顔”になっているのが石垣だ。

 戦国~江戸時代の多様な石垣を見ることができる金沢城、巨石を多用した天下人の城・江戸城、最初期の石垣が見られる滋賀・観音寺城など日本を代表する石垣の城を紹介、当時の最先端技術だった、石垣の奥深い世界にたっぷりひたれる。

 2016年の地震で大きな被害を受けた熊本城の修復工事で見えてきた石垣についての新発見も興味深い。(講談社、1728円)