18歳から「大人」 若者向けマネー講座が活況 (1/2ページ)

 成人年齢を20歳から18歳へと引き下げる改正民法が6月に成立し、2022年4月に施行される。18歳が「大人」として扱われることで、心配する声が上がっているのが、金融トラブルの増加だ。こうした状況の中、金融機関が若者向けにセミナーを開くなど、注意喚起しようという動きが起こっている。(木ノ下めぐみ)

 引き下げ前、18、19歳の若者が親の同意のないまま結んだ契約は取り消すことができた。しかし「18歳」から大人になると、18、19歳は取り消せない。

 若者に向けて金融経済教育セミナーなどを開いている「SMBCコンシューマーファイナンス」(本社・東京)は今年、高校などでの開催に力を入れ始めた。多くの高3生が在学中に「成人」になるためだ。

 交際相手に頼まれたので、クレジットカードの名義を貸してもいいか? 大阪府高槻市の府立阿武野高校で開かれたセミナーでは、金融トラブルがテーマとなった。

 「借金があるので代わりにカードを作ってくれへん? 返済は俺がするから」-。教員がカップルに扮した寸劇に3年生約270人が聞き入った。講師を務めた同社梅田お客様サービスプラザの徳永健一主任(39)は「絶対に引き受けないで」と訴えた。

 「恋人が『支払う』といっても、支払い義務は原則カードの契約者にあります。恋人が支払いを踏み倒すこともあり、人間関係が崩れる原因にもなります」(徳永さん)

 3年生の中岡樹哉さん(17)は「高校生では大人としての自覚を持ちづらく、判断力も足りない。ひとごとではない」と危機感を募らせていた。

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