新酒仕込み本格化 甘い香り立ち… 栃木・大田原

新酒の仕込みで、長さ3メートルのかい棒でタンクをかき混ぜ、発酵を促す蔵人=6日、栃木県大田原市蛭畑の天鷹酒造(伊沢利幸撮影)
新酒の仕込みで、長さ3メートルのかい棒でタンクをかき混ぜ、発酵を促す蔵人=6日、栃木県大田原市蛭畑の天鷹酒造(伊沢利幸撮影)【拡大】

 栃木県内各地の酒蔵で新米を使った新酒の仕込みの時期を迎え、天鷹(てんたか)酒造(同県大田原市)では6日、本格的な作業が始まった。

 酒母と麹(こうじ)、添え水が入った6千リットルタンク(直径3メートル、高さ3メートル)に蒸した酒米が加えられ、3人の蔵人(くらびと)がかい棒でかき混ぜて発酵を促すと、周囲に甘い香りが立ちこめた。尾崎宗範社長は「酒米の品質が予想以上に良く、味わいのある新酒ができると思う」と手応えを示した。12月中旬に新米を使った初しぼりの新酒が出荷される。