京の冬の訪れ…千枚漬づくり最盛期 伏見の大安で作業公開

「千枚漬け」漬け込み漬け込み作業が行われる千枚漬け=7日午前、京都市伏見区の大安(永田直也撮影)
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 京都に冬の訪れを告げる千枚漬の漬け込みが、京漬物各社で最盛期を迎えている。立冬を迎えた7日、大安(だいやす)の本社工房(京都市伏見区)で、仕込み作業が報道陣に公開された。

 この日の京都市内の最低気温は13・0度と10月中旬並みの暖かさの中、法被に鉢巻き姿の職人が伝統の技を披露。直径約20センチ、重さ約2キロの聖護院(しょうごいん)かぶらを専用のかんなで厚さ2・6ミリに薄切りにし、たるの中に手際よく1枚ずつ敷き詰め、塩漬けにしていった。

 来年6月までに約43トン生産する計画。同社の担当者は「今年のかぶらは9月の台風などで生育状況が心配だったが、甘みが十分で質も良い」と話した。