最強の話し方

その話し方はアウト! 相手を“落とす”「東大式」タイプ別診断 (1/2ページ)

藤田尚弓
藤田尚弓

 気持ちがうまく伝わらない。相手が思うように動いてくれない。皆さんも、そんな経験はありませんか? この連載ではコミュニケーション研究家でアップウェブ代表取締役の藤田尚弓が、ビジネスマンの「最強の話し方」をご紹介していきます。

 第15回は、「相手タイプ別の話し方」がテーマです。

タイプ別アプローチで自分がラクになる

 皆さんは人と話すときにどのような話し方をしているでしょうか。部下、上司、取引先など、自分との関係性によって話し方は自然に変わっていると思います。しかし相手の特性に合わせた話し方ができている人は多くありません。伝え方のバリエーションを増やし、タイプ別のアプローチを選べるようになると、人に動いてもらうことがラクになります。タイプ別の話し方の基本を確認しておきましょう。

基本的な5つのタイプ

 タイプ分けの勘所を掴むファーストステップとしては、性格検査などで知られている「性格特性」を参考にするのがよいと思います。今回はTEGⅡと呼ばれる性格検査(東京大学医学部心療内科TEG研究会が開発)の5要素を例に解説します。

 皆さんの周りにいる人で誰がどのタイプにあてはまるか、考えながら読み進めてみてください。

 1.正義感が強く厳しいタイプ

 【特徴】責任感がある、批判的、理想が高い親分肌

 このタイプには情に訴えかけるような話し方をしても響きません。懐に入ってしまえば良くしてくれるものの、フレンドリーな話し方には注意が必要です。

 2.共感力が高く優しいタイプ

 【特徴】情に厚い、周りに合わせる、面倒見のよいサポート気質

 このタイプには利益や効率を訴えかけてもなかなか効果がでません。「いや、そんなこともないぞ」と思う人は、うまくいった理由を勘違いしているだけで、人間関係が話をまとめてくれたのかもし知れません。

 3.きちんと決めたい論理的なタイプ

 【特徴】合理的、根拠を求める、データ好き

 このタイプの人に論理的でない話し方をしてしまうとアウトです。「かなり」「少し」といった抽象的な言い方、事実・感想・推測などを分けない話し方も嫌われます。

 4.感情優先の自由奔放タイプ

 【特徴】無邪気、楽しいことが好き、自分ルールで判断

 このタイプの人には「面倒くさいな」と思われると決まる話も決まらなくなってしまいます。機嫌がいいときを狙うのもことも大切な相手。興味を持ってもらえる切り口を探してからでないと、うまくいきにくいでしょう。

 5.指示を重視する優等生タイプ

 【特徴】上司に従う、評価を気にする、意見に流されやすい

 このタイプは指示を遂行することが得意ですが、自分で責任ある判断をすることは苦手です。ゼロから考えを言ってもらう求めるようなアプローチをしてしまうと話が進みにくくなります。

 どれか1つにピッタリあてはまるというよりは、複数の特性を持ち合わせている中で、どれが強いかを判断するのがポイントです。

 自分の身近な人の顔を思い浮かべて「あの人はどちらかというと3が強いタイプかな」という具合にカテゴライズできればOKです。

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