【パパ編集部員の育休エブリデイ】(1)“ワンオペ育児”を避けるため決断 半年の育休生活がスタート (1/3ページ)

 女性の社会進出が広がり、政府の掛け声で働き方改革も注目されるなか、仕事と育児の両立は働く女性だけではなくパートナーの男性にとっても大問題だ。今ご覧頂いている産経新聞グループの経済サイト「SankeiBiz」の編集部で勤務する私は2018年5月から半年間、第2子誕生をきっかけに育児休業を取得し、できる限りの時間を妻との二人三脚による子育てに注いだ。まだまだ男性の育休取得率が低い中、私なりに体験して感じたことや、育休をめぐり社会や仕組みがこう変わってほしいと思うことを、テーマごとに連載形式で紹介する。少しでも読者の参考になり、育休論議に一石を投じることになれば幸いだ。第1回は育休を取った経緯や勤務先の反応などをお伝えする。(文・写真 大竹信生)

 5月某日未明、妻から届いた1通のLINEで目が覚めた。

 「3600グラムの元気な男の子が生まれたよ!」

 前日夕方に陣痛が始まった妻には高校時代からの親友が病院まで付き添い、私は自宅で2歳になる長女の面倒を見ながら連絡が来るのをずっと待っていた。

 隣で寝ている娘を起こさないように添付のムービーを確認すると、喜びと安堵感もそこそこに、娘との長い一日に備えて再びベッドに横臥した。2児の父となったこの日から、6カ月にわたる育休生活が始まった。

5月に誕生した筆者の長男

5月に誕生した筆者の長男

 手渡された1冊のノート

 「時間があるときにこれを読んでおいて」

 出産の数週間前に、妻から1冊のノートが手渡された。そこには、妻が出産から退院するまでの5日間、私と娘が二人だけで無事に過ごせるようにと、彼女なりにまとめたアドバイスがたくさん書き込んであった。

 -「言うことを聞かないこともあるし、なかなか寝ないこともあると思うけど、優しい気持ちで接してあげてください」

 -「寝ないときにこちらがイライラして怒ったりすると夜泣きするので、気を付けてあげてください」

 -「最近、とつぜん道路に飛び出したりするので、事故には注意してください」

 -「二人が仲良く、健康に5日間を過ごせることを願っています」

 その文面からは、娘を心配する母親の優しさ(そして、私に対する一抹の不安)が染み入るように伝わってきた。さらに読み進めると、「1日のスケジュール」「寝かしつけ」「ごはん」「遊び方」など、項目ごとに具体的な助言がずらりと並んでいた。私はそれを手引書として、ことあるごとに通勤電車の中でじっくりと目を通した。

妻から手渡された“育児ノート”

妻から手渡された“育児ノート”

 職場へ報告、そして反応は…

 会社への妊娠報告と育休の申し出は、出産予定日の2カ月前に行った。

 「上司や同僚はどんな反応を見せるのだろうか…」

 そんな心配が頭をよぎったが、覚悟を決めてSankeiBiz編集長に話を切り出すと、彼の性格を知っていることもあって大方予想通りの言葉が返ってきた。

 「編集部が一人減るのは正直痛いけど、決めたからには頑張ってほしい。6カ月間なら、こちらも何とか待てるから」

なぜ半年間の長期休暇を取ったのか