【書評】『いちばんやさしい美術鑑賞』青い日記帳・著


【拡大】

 ■ブロガーが絵画鑑賞術を指南

 年間300以上の展覧会に足を運ぶという人気アートブロガーが、自らの経験に基づき鑑賞術を指南する。

 「上手(うま)さを知るには『手』に注目を」「離れたり近寄ったり、動きながら鑑賞すべし」といった具体的アドバイスから、「フェルメールは何がすごいの?」などといまさら聞けない疑問まで対応。西洋美術も日本美術も、なるべく気軽に見に行けるよう、国内で所蔵されている作品に絞り紹介している。

 現代美術はよく分からないという人には大胆に助言する。「ぜんぶデュシャンのせいだ」。その理由を知れば、現代美術の見方が分かるかもしれない。(筑摩書房、994円)