【書評】『「カバー、おかけしますか?」〔2〕』中西晴代・編

 ■全国の個性豊かな書皮を紹介

 書店で本を買うと、レジでかけてもらえるブックカバー。個性豊かなカバーを「書皮(しょひ)」と呼び、有志の投票で「書皮大賞」を選ぶ全国大会もある。その大賞作品を中心に写真入りで紹介している。

 2015年(第30回)の大賞は、東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手県大槌町の一頁(いちぺーじ)堂書店。震災前の町の観光地図があしらわれていて、カバーを見ながら、かつての町を懐かしむ人々もいるという。

 〈多くの書店が姿を消したけれど、店が存在した証(あかし)として『書皮』が残っています〉

 町の書店が急減する中、温かみのある包装が読書の記憶に彩りを添える。(出版ニュース社、3024円)