風疹患者、昨年2917人 現行集計で2番目の多さ

 国立感染症研究所(感染研)は11日、昨年報告された風疹患者数が計2917人になったと発表した。現行の集計方式が始まった平成20年以降、過去2番目の多さになった。流行は数年にわたって続く傾向があり、今年も感染拡大が続く恐れもある。

 感染研によると、昨年12月24~30日の1週間に新たに報告された患者は84人。都道府県別の累計は、東京が945人で最も多く、次いで、神奈川(402人)▽千葉(383人)▽埼玉(191人)▽福岡(167人)▽大阪(120人)-が続いた。

 風疹は、くしゃみやせきで感染。国のワクチン制度変更の影響で、免疫のない人が多い30~50代男性が患者の中心となっている。