社長を目指す方程式

社長になる人はビジョン達成のために“メンバリング”に徹底的にこだわる! (1/4ページ)

井上和幸

 【社長を目指す方程式】こんにちは、経営者JPの井上です。人材市場はあいも変わらずの加熱状態で、企業各社にとっては2019年も引き続き、人材確保が最重要テーマとなりそうです。

 そもそも企業にとっては「人は城、人は石垣、人は堀」(武田信玄の言葉と伝えられるが諸説あり)。松下幸之助氏は「物をつくる前にまず人をつくる」と言い、トヨタ自動車は「モノづくりは人づくりから」、グーグルでは「経営者にとって、あなたの仕事のうち一番重要なものは?という問いへの正解は、採用」と言います。

 古今東西、優れた企業の経営者が、自社にとって最も大切だと言い切るのは「人材」確保。リクルート創業者の江副浩正さんは、社長の専管事項として「人事(特に採用)」を置いていました(もう一つは「広報」)。

 事業成長、経営の成功の必須要件は人材確保。だからこそ優れた社長は皆、「採用」と「組織」作りに徹底的にこだわることで自社の人材の最適化を目指します。これを“メンバリング”と名付け、今回はその骨格をご紹介してみます。社長を目指す人の必修科目、ぜひあなたも習得ください!

仕事とはドラマのようなもの

 “メンバリング”は私の造語ですが、簡単に言えば「自分のための良いチームを作る」こと。

 そのために必要なのは、適切な採用(人集め)をし、集めたメンバーそれぞれに適切な場(役割と働く場所)を提供すること。今回、この「採用」と「組織作り」の要諦をご紹介します。

 さて、突然ですが、仕事や事業って、ドラマのようなものだと思いませんか?

 自分も一つの役を貰って、自社を舞台としたドラマを日々生きていく。私は若手の頃から今に至るまで、そんな感覚でウィークデーを過ごしてきました。こんな風に考えてみると、仕事上でのその時々の役割を客観的に捉えることができ、また、何か業務上でのクライマックス(大口のクライアント提案、企画や事業の提案、時に顧客クレーム対応なども、、、)が到来したときに自分を盛り上げる(頭の中でテーマ音楽が鳴り響く~映画『ロッキー』のテーマかもしれませんし、今ならクイーンでしょうか…笑)ことができます。

 ともあれ、仕事や事業、自社経営をひとつのドラマと見なしてみると、採用や組織づくりにおいて、非常にわかりやすいアナロジーを得ることができるのです。見てみましょう。

今回の社長を目指す法則・方程式:

“メンバリング”=適切な採用+適切な場の提供(×動機付け×育成)

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