フィンテック群雄割拠~潮流を読む

フィンテックとは何か? 驚くべき本質をイメージから理解する (4/4ページ)

甲斐真一郎
甲斐真一郎

フィンテックの源流2007年、iPhone3G

 個が強い今の時代のキッカケをつくったエポックメイキングな製品が、2007年に発売されたiPhone3Gです。フィンテックのベースにあるすごく大きな要素の1つは、間違いなくスマートフォンなんです。スマホ登場以前は、個人に対して何かを提供したくてもリーチ自体ができなかった。でも、高性能なパソコンが相当数の個人に配られたことで、インフラが整った。

 前述の例で言えば、今まで滞留していたお金が、スマホという毛細血管ができたことで、それらを通して隅々まで血流が行き渡ることになったわけです。良い、高性能のサービスを作って、アプリという形で提供すれば、これまでは届けられなかった顧客にサービスをリーチすることができるようになった。ユーザーの目線から考えてみると、これまでは無縁だった、利用することのなかった金融サービスに簡単にアクセスできるようになったのです。

 フィンテックとは何か? フィンテックは、未だ道半ば、発展途上の概念ながら、それは、「個」へと向かう技術革新であり、サービスの提供であり、お金という血液を「個」に流せるようになったツールなのではないか。僕は、そう考えているのです。

甲斐真一郎(かい・しんいちろう)
甲斐真一郎(かい・しんいちろう) 「FOLIO」代表取締役CEO
京都大学法学部卒。在学中プロボクサーとして活動。2006年にゴールドマン・サックス証券入社。主に日本国債・金利デリバティブトレーディングに従事。2010年、バークレイズ証券に転籍し、アルゴリズム・金利オプショントレーディングの責任者を兼任する。バークレイズ証券を退職後、2015年12月に、手軽に資産運用、株式投資を楽しめるフィンテックサービス「フォリオ」を提供するオンライン証券会社「FOLIO」を設立。フィンテックの旗手として大きな注目を集めている。次世代型投資プラットフォーム・サービス「フォリオ」は、「ユーザー体験」「操作感・表示画面」に着目されており、テーマ投資という形で誰もが簡単に株式投資を楽しむことができるように設計されている。FOLIOはお金と社会にまつわる情報を発信するオウンドメディア「FOUND」も運営している。

【フィンテック群雄割拠~潮流を読む】は甲斐真一郎さんがフィンテックと業界の最新事情と社会への影響を読み解く連載コラムです。更新は原則隔週火曜日。アーカイブはこちら

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus