パパ編集部員の育休エブリデイ

(5)2人育児に初めは戸惑い…失敗と反省を繰り返し、家族全員で成長 (3/4ページ)

SankeiBiz編集部

 子供の話をしっかりと聞いてあげることの大切さも、妻から教わった。私は子供が機嫌を損ねていることに気がついていたとしても、「時間がないから早くして」「いまは忙しいから」と会話のドアを一方的に閉めてしまうことがあったが、これでは子供の不満は解消されない。一方、妻は子供と正面から向き合い、対等な立場と聞く姿勢を示すことで「娘が何を求めているのか」「何を伝えたいのか」といった子供からのメッセージを全力で受け止め理解することに努めていた。

 子供の意見を尊重する大切さ

 そういえば、私の中で書くのが躊躇されるほどの苦い思い出がある。遊びから帰るある日、自ら三輪車をゆっくり押しながら、なかなか家路につこうとしない娘に「いい加減にしなよ!」と強い口調で叱りつけてしまった時があった。しかもイラついた勢いで、三輪車をドカンと叩いてしまった。歩みをとめた娘はその場でうつむくと、まだ覚えたての言葉で「パパ、怒らないで…」と小さくつぶやいた。当然、娘は怖かったはずだが、私もこの言葉が結構ショックだった。「ひどいことをしてしまった」と-。この出来事のあとは、娘の寝顔を見ながら思い出しては「ごめんね…」と謝る日々が続いた。娘はなぜ帰りたがらなかったのか-。まだ遊び足りなかったのか-。その行動には娘なりに何か意図があるはずなのだが、当時の私にはその気持ちを理解してあげようという意識がすっぽりと欠けていたのだ。

 これらの経験を通じて子供との接し方、コミュニケーションの取り方を意識するようになると、子供がやりたいことを尊重するようにもなった。たとえそれが親にとって不都合な事でもだ。私は日課である洗濯物を干す時に、娘が毎回のように「一緒に干したい」と言い出すのが嫌だった。悪い言い方をすれば足手まといになるからだ。だからその都度、「パパがやるから大丈夫」と断っては、娘を泣かせてしまっていた。しかし次第に、子供の「やりたい」という気持ちをないがしろにすれば、自主性を摘み取ってしまい、そのうち子供の興味や意欲を削いでしまうのではと危惧するようになった。

 私の態度の“軟化”もあり、子供がやりたいことがあれば、満足のいくまでやらせてあげるようになった。そして気づいたのだが、別に子供も最後までやり遂げたいわけではなく、自分の中で満たされたり飽きてしまえば「もう終わり。洗濯物バイバイ!」とどこかへ行ってしまうのだ。家事を急ぐ気持ちも「数分だけ我慢してやらせてあげれば大丈夫」と、いつしか心にゆとりが持てるようになった。

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