節分の3日、栃木県鹿沼市草久(くさぎゅう)の古峯神社で節分祭追儺(ついな)式が行われ、年男や年女をはじめとした約300人の参列者が勢いよく豆をまいて福を願った。
豆まきの前には本殿で祈祷(きとう)が行い、参列者の邪気を払った。同神社の祭神の使いとされている大天狗(てんぐ)が登場、「鬼は外、福は内」と叫びながら2メートルを超す巨大な「福うちわ」をあおぎ、姿を現した赤鬼と青鬼を追い払った。大天狗のコミカルな動きに本殿は笑顔に包まれた。
その後、参列者は境内に設けられた舞台へ移動。待ち受ける人々へ向けて勢いよく豆や菓子をまき、一年の幸福を願った。
20年以上、式に参列しているという茨城県常陸太田市の自営業、佐川芳彦さん(56)は「今年は人が多く、活気があってよかった。みんなで福を分かち合えればと思って豆をまいた」と話した。