【フィンテック群雄割拠~潮流を読む】米国発で多彩なプレーヤーが競い合う 日本独自のフィンテックも (3/4ページ)

 ここでポイントになるのは、彼の出張先が、同じアメリカでも、ウォール街のあるニューヨークではなくて、テック企業が集まっているサンフランシスコ(ベイエリア)だったということです。世界でも有数の金融機関で働いていた彼も、ベイエリアで巻き起こっている新しい時代の波を感じたのだと思います。今になって振り返ってみると、彼の選択は誰よりも先をみていたのかも知れません。

 かくいう僕もトレーダーとして海外の動きに着目している中で、米国に巻き起こっていたフィンテックの大きなうねりを肌で感じ、起業を決意しました。それくらいフィンテックの旋風が米国では吹き荒れていたんです。

 ソフトバンクの孫正義さんが言っている、アメリカで受け入れられた先進的サービスを日本に持ってくる「タイムマシン経営」は、フィンテックの世界では当たり前なのかもしれません。

 フィンテックのタイムマシン経営

 タイムマシン経営の例としては、次のような例が挙げられると思います。ただし、これは、「この会社はここを事業モデルとしてベンチマークしたのでは?」という僕から見ての独断と偏見であることは予めお断りしておきますね。以下はいずれも、アメリカの企業をベンチマークしながらアイデアを日本に合うようにローカライズして“輸入”したのではないかと想像できます。

企業名の左側は米国発のフィンテック企業、右側が左の米国企業を参考に再創造・再開発されたと推測できる日本のフィンテック企業

企業名の左側は米国発のフィンテック企業、右側が左の米国企業を参考に再創造・再開発されたと推測できる日本のフィンテック企業

 ちなみに決済に関して、中国ではWeChatPay、 Alipayが普及。日本ではSuicaの存在も忘れてはいけません。こうして並べて見ると、やはり世界のフィンテックに比べて、日本は数年の遅れをとっているのがわかると思います。

エキサイティングな時代に突入