お金で損する人・得する人

iDeCoで損する人はあなたかもしれない 本当に「メリット」ありますか? (1/5ページ)

高橋成壽
高橋成壽

 人生100年時代―。老後の生活資金が公的資金でまかない切れない状況が想定される中、「iDeCo(イデコ)」などの私的年金が注目を集めています。(ファイナンシャルプランナー・高橋成壽)

iDeCoってなに?

 といっても、iDeCoと聞いてピンと来る人は、金融や税制に詳しい人や興味のある人だけかもしれません。

 iDeCoは個人型確定拠出年金制度の愛称(※英語表記の略称)で、老後の生活資金準備として活用が期待される投資の仕組みです。

 私的年金には、iDeCoのように個人が任意で加入する「個人型」と、企業の退職金制度である「企業型」があります。

 また、「確定拠出年金」は決まった掛金を定期的に積み立て、受け取る年金額は運用成果で変動する年金制度です。これに対し「確定給付年金」は文字通り給付される金額が最初から確定しているのが特徴です。

 iDeCoは、具体的には、投資信託や預金、保険などを中心に積立投資を続けていくことで、ドルコスト平均法を活用しながら資産形成を図ることになります。

 積立可能額は、公務員が月額1.2万円(年額14.4万円)、自営業者は月額6.8万円(国民年金基金などと合計で年額81.6万円)となります。

 会社員は少し複雑で勤務先の年金制度により異なります。たとえば勤務先に確定給付型年金がなく、企業型確定拠出年金に加入している人は月額2万円(年額24万円)が上限。勤務先に確定給付型年金も企業型確定拠出年金もない場合は月額2.3万円(年額27.6万円)です。

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