お金で損する人・得する人

iDeCoで損する人はあなたかもしれない 本当に「メリット」ありますか? (5/5ページ)

高橋成壽

 【4】収入減が見込まれてもiDeCoに加入したほうがいい人

 年収の高い人で、貯蓄がどんどん増えている人は、iDeCoに加入するといいでしょう。貯蓄が増えているということは、収入の減少に対してもiDeCoへの投資余力があるということです。

 所得税率は0%(非課税)、5%、10%、20%、23%、33%、40%、45%の8段階です。適用税率の高い人は、同じ投資額でも税率の低い人より節税効果が高くなります。

 【5】節税以外で加入に気を付けたほうがいい人

 子育てに関する資金が必要になりそうな人、定年までに住宅ローンの繰り上げ返済に精を出したい人など、将来的にiDeCoの資金を引き出さないとお金が回らない可能性のある人は、中途解約ができないというiDeCoの特徴をしっかりと理解する必要があります。

 将来お金が必要になりそうかわからないと考える人もいらっしゃるでしょう。将来の家計がどうなりそうかは、私のようなファイナンシャルプランナー資格をもって、家計相談を生業にしている専門家に相談すれば、スムーズに将来の資金不足がわかります。

◇◇◇

 いいことばかりに見えるiDeCoですが、色々な留意点があります。時代の流れに逆らうようですが、じっくり検討してから加入してください。

【プロフィール】高橋成壽(たかはし・なるひさ)

高橋成壽(たかはし・なるひさ)ファイナンシャルプランナー CFP(R)認定者
寿FPコンサルティング株式会社代表取締役
1978年生まれ。神奈川県出身。福沢諭吉にあこがれ中学より慶応義塾に入学。同大学総合政策学部卒。金融業界での実務経験を経て2007年にFP会社を設立。顧客は上場企業の経営者からシングルマザーまで幅広い。保険、ヘッジファンド、住宅ローン、専門家ネットワークを活用して、お金に困らない仕組みづくりとお客様にとって豊かな人生設計の提供に励んでいる。著書「ダンナの遺産を子どもに相続させないで」(廣済堂出版)。無料のFP相談を提供する「ライフプランの窓口」では事務局を務め、全国から、ライフイベントに伴うマネー相談を依頼されている。業界では「FP王子」と呼ばれ、FPの力で日本の抱える社会課題を解決すべく情報発信を続けている。キッズマネースクール横浜を主催し講師活動を行っている。

【お金で損する人・得する人】は、FPなどお金のプロたちが、将来後悔しないため、制度に“搾取”されないため知っておきたいお金に関わるノウハウをわかりやすく解説する連載コラムです。毎月第2・第4水曜日掲載。

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