ゆるキャラvs列車、休止に 北九州、復活誓い疾走

 北九州市門司区にある平成筑豊鉄道の一部区間で、日本一最高速度が遅い観光トロッコ列車とゆるキャラ7体のリレーチームが速さを競う恒例イベントが17日の大会で休止する。約7年前から開かれ、親子連れを中心に人気を集めたが、住民らの運営スタッフが足りず、態勢を立て直し復活を図る。関係者は「楽しい大会にしたいので、ボランティアも多く参加してほしい」と呼び掛ける。

 「門司港トロッコ競争」と銘打ったイベントは、当初、住民ら約20人が実行委員会を立ち上げ、1~2カ月に1回開催。れんが造りの古い建物が立ち並ぶ「門司港レトロ地区」の出光美術館駅-ノーフォーク広場駅間の約80メートル区間で、最高速度がわずか約15キロの「潮風号」に、ゆるキャラチームが挑んできた。

 チームには門司区のご当地キャラクター「じーも」をはじめ全国の約50体が参加、抜きつ抜かれつの展開に子供らから熱い声援が送られてきた。

 ただ、ボランティアの運営スタッフは、仕事などの都合で徐々に減少。今は6人前後となり、スポンサー勧誘などの業務ができず、中止を決断した。