【第7回赤ひげ大賞】「やるべきことやっただけ」最年長93歳受賞者ら喜びの声

表彰式のあと、レセプションで根本匠厚生労働相(左)と握手する橋上好郎医師(右から2人目)ら受賞者=15日午後、東京都千代田区(宮崎瑞穂撮影)
表彰式のあと、レセプションで根本匠厚生労働相(左)と握手する橋上好郎医師(右から2人目)ら受賞者=15日午後、東京都千代田区(宮崎瑞穂撮影)【拡大】

 第7回日本医師会赤ひげ大賞の表彰式とレセプションが15日、東京都内で行われ、5人の医師が表彰された。歴代最年長の受賞者となった医療法人健生会(長野)の橋上(はしがみ)好郎理事長(93)は「ただ医者としてやるべきことをやってきただけ。亡くなった家内も喜ぶと思う」と喜んだ。

 雪深い地域で訪問診療を行ってきた大里医院(秋田)の大里祐一理事長(83)は「受賞はありがたいが面はゆい。通院に不自由な患者もいる中、こちらから訪問しようと実行しただけ」と謙遜した。自宅での看取りなど在宅医療に力を入れてきた三輪医院(神奈川)の千場(ちば)純院長(69)は「亡くなりゆく人の言葉の一つ一つにヒントがあり多くのことを教わった」と振り返った。

 唯一の女性受賞者となった堀川内科・神経内科医院(新潟)の堀川楊(よう)理事長(78)は「家庭との両立など大変なことはあるが、継続は力なり。諦めないでできることをやってほしい」と女性の後輩にエールを送った。緒方医院(熊本)の緒方俊一郎院長(77)は公害や薬害が多発する当時に医師になった経験を振り返り「もう少しで80歳。もうちょっと頑張ってみたい」と語った。

 レセプションでは今回初めて、全国の医学生から受賞者への質問の時間が設けられた。東京医科歯科大5年の黒木平さん(27)は「20年、30年後の地域医療に貢献できる人材となるために学ぶことは何か」と質問。千場医師は「これからの20年、30年は時代が大きく変わる。先輩を追いかけるだけでなく、自分たちで作っていってほしい」と後進に期待を込めて答えていた。