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「子育て大国」オランダで発見した「子育て便利グッズ」ベスト5 (2/4ページ)

ステレンフェルト幸子

いわゆる「ライナスの毛布」のような移行対象(母親と少しずつ分離していく過程で安心材料となる愛着の対象)を積極的に導入する習慣といえるだろう。ベビー用品として色々な種類が売られているが、だいたい洗濯しやすいように平べったい形をしており、スペアに同じものを3つセットで売っていたりもする。ただし寝る時にないと大変なことになるので、絶対に切らさない覚悟が必要だ。ちなみに非常に物を失くしやすい筆者は、長女のクヌッフルひつじを既に10匹以上購入しているが、手元に残っているのはあとたった3匹である。怖い。

 2位:「ビネンスペールタウン(大人用カフェ付き屋内遊戯施設)」

 オランダにはとにかく遊具のある公園や子ども牧場などの施設が多く、美術館や博物館にもよく子どもが遊びながら展示内容に親しめるようなコーナーが設置されているのが本当にありがたい。

 その中でも筆者のお気に入りがあちこちにある屋内遊戯施設。トランポリンやアスレチック、ゴーカートなど、オランダに多い雨の日や寒い日でも子どもが思い切り遊べる設備が揃い、入場料は一日遊び放題でだいたい一人1000円以下。日本にもある類似の施設との違いは格安の料金と、たいてい敷地の3分の1程度を占める親用のカフェスペース(有料)。まあまあ遊具が見渡せる位置に設置してあり、子どもの様子をチラチラ確認(したりしなかったり)しながら親はコーヒーを飲んでゆったりできるシステムだ。小さなケガやケンカは皆無ではないが、遊具が子どもだけで遊ぶことを前提としたつくりになっており、例えば落下しないようにアスレチックの高い位置は絶対にオープンにはなっていない。

 3位:「バックフィッツ(子ども運搬用箱付き自転車)」

 自転車大国オランダで、特に都市部のパパママに人気の自転車。ハンドルの前にしっかりした箱がついており、そこに子どもを2~3人乗せられる。多くの場合箱の両脇と後部の合計3輪で、通常の自転車の前後に子どもを乗せるよりも安定がいい。

 4位:「フレッセンリッカー(半液体掻き出し棒)」

 本来は子ども用のツールではなく、オランダ人の節約精神を語る時によく引き合いに出されるカトラリーの類。要するに瓶などの容器からジャムのような半液体を一滴残らず掻き出すための道具だ。長い棒の先に垂直に柔らかい小さなゴムベラがついており、気持ちいいほどきれいに掻き出せる。

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