フィンテック群雄割拠~潮流を読む

「海外送金」がブレイク間近?〈後編〉 トランスファーワイズの凄さ (1/4ページ)

甲斐真一郎
甲斐真一郎

 前回に引き続き「海外送金」をテーマに話を進めます。

 イギリスのトランスファーワイズという会社がこの分野で革新的なビジネスを始め、脚光を浴びていると前回紹介しました。従来の海外送金では考えられないほど大幅に安い手数料で送金ができてしまうサービスが話題を呼んでいます。

 ではトランスファーワイズは、どうしてこんなことが実現できてしまったのか? 実は、ここがこの仕組みの面白いところで、このシステム、実際にはお金を送っていないのです。どういうことかと言えば、為替に基づいた貨幣交換を相対するそれぞれの国でしているだけなのです。もう少し噛み砕いて説明すると、こんな感じです。

 トランスファーワイズの送金の仕組み

 イギリスに出稼ぎに来ているカルロスというブラジル人がいるとします。

 このカルロスが、1000ポンド稼いで、持っている。

 そしてその1000ポンドを母国ブラジルにいる妻マリアの口座に送ってあげたいと考えている。

 昔なら銀行に行って、海外送金をして、多くの手数料を取られるしか、現地にいながらお金を送る方法はなかったわけです。もしくは、母国に帰る知人・友人に頼んで、ポケットにお金を入れてもらって、実際に飛行機で運んだり、手紙にこっそり忍ばせたりなど、一般ルールからは外れた、場合によっては違法な方法で送るしかありませんでした。

 しかしトランスファーワイズを使うと、以下の方法でイギリスでお金を稼ぐ夫カルロスから、ブラジルに住む妻マリアの元に届くことになります。

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