多田欣也のガーデニングレッスン

(40)ナメクジが歩いたあとはキラキラ

 じめじめした嫌な季節がやってきました。水田などには重要な梅雨の季節ですが、畑作物や庭の花たちには前回のアブラムシと同じくらい嫌いな害虫が出てきますね? ナメクジです。カタツムリの仲間になりますが、彼らほど愛嬌(あいきょう)もなく、べたべたして気持ち悪い、と評判はよくありません。

 日中は隠れていて夜になると出てきて葉などを食べます。朝になると出歩いたところが白く光っているので、姿は見えなくても存在はわかります。5、6月と秋に活発に活動します。

 見つけたら、塩をかければ体内の水分が出て溶けたようになりますし、厚く乾いたコンクリート上にでも放り出せば死んでしまいます。ただ、昼には発見しにくいので困ったものです。

 ビールが好きなようで、深めの皿に入れて夜になる前に花の近くにおいておけば寄ってきておぼれてしまうといわれています。中に塩を入れておけば効果はさらに上がるそうです。個人的にはビールはもったいないので残さず飲んだ方がいいと思っていますが、残り物があったら試してみるといいかもしれません。

 同じように食害し、光ったあとを残すのが、ウスカワマイマイという2センチくらいのマキガイです。こちらの方が大量発生して、ナメクジよりも最近は被害が多いような気がします。

 やはり夜に活動し、伝染病などを媒介する危険もあるので、確認したら早めに誘引駆除する市販の薬剤を利用するのもよいでしょう。雨の当たらない場所に夜間設置します。薬剤を使いたくなかったら自分で駆除する覚悟も必要です。農薬をうまく利用するのも必要な心構えです。(ガーデンデザイナー)

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