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過去最大クルーズ船、来秋に和歌山へ

 和歌山県が大型クルーズ船の誘致に取り組む和歌山下津港に来年10月、過去最大となる「MSCベリッシマ」(総トン数17万1598トン)の寄港が決まった。今年8月にはダイヤモンド・プリンセス(11万5875トン)の寄港も決定。ともに外国船で多くの観光客が期待できるため、地元自治体では歓迎イベントも計画。県の担当者は「最大限のおもてなしでリピートにつなげ、さらなるクルーズ船誘致の呼び水にしたい」と意気込んでいる。

 和歌山下津港は、和歌山市と海南市、有田市にまたがる港湾。国際拠点港湾に指定され、臨海部の鉄鋼や石油精製の業者の原材料や製品などの物流拠点となっている。

 経済効果や地域活性化が期待できる大型クルーズ船の誘致に向け、県の要望を受けた国が岸壁の整備に取り組んでいる。県も入出港するクルーズ船に対し、経費合計額の5割まで1回100万円を上限に補助する制度を導入するなど誘致活動を展開。こうした取り組みが実を結び、大型クルーズ船誘致が今回実現した。

 ダイヤモンド・プリンセス(本社・アメリカ)は定員約2700人。MSCベリッシマ(スイス)は定員約5700人。

 寄港決定を受け、地元の和歌山市では歓迎イベントを計画。乗客向けに岸壁で歌やダンスなどのイベントを開催するほか、地元の食品や工芸品を販売。観光マップの配布なども検討している。担当者は「事業者と連携しながら乗客をもてなし、和歌山の魅力を体験してもらいたい」と話す。

 県の担当者は「今後も大型クルーズ船を呼び込めるよう、しっかり情報発信していきたい」としている。

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