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祇園祭の山鉾・鷹山、音頭取り衣装デザイン決定

 創始1150年を迎えた今年の祇園祭後祭(あとまつり)の山鉾(やまほこ)巡行に193年ぶりに唐櫃(からびつ)の形で復帰した鷹山の音頭取りの衣装などのデザインが京都市立芸大の学生によって提案され、採用される作品が決定した。今後、鷹山保存会(山田純司理事長)と協議しながら改良を加え、来年の6月ごろ披露される予定。

 美術学部の学生と大学院生計19人が提案したのは、山の前面に立ち「エンヤラヤー」の掛け声と扇子で曳き手に合図を出す音頭取りの浴衣をはじめ、山の車輪を担当する車方(くるまかた)の法被(はっぴ)、ちまきののし紙のデザイン。同保存会の会員らが投票で採用作品を決めた。

 音頭取りの浴衣とちまきののし紙のデザインは、染織専攻3回生の堀切美希さん(22)の作品、車方の法被は、日本画専攻3回生の永井美帆さん(22)の作品が選ばれた。浴衣は紺地で、表にはグレーの鷹が翼を広げた姿が描かれ、背中には鷹山のダイナミックな文字が躍る。書道の師範資格を持つ堀切さんは「鷹のイメージを書でも表現した」と話した。法被も紺地で、大小2つの車輪と鷹山のシンボルマークを組み合わせて白抜きでデザインした。

 鷹山の衣装は、同大の吉田雅子教授が鷹山の復興に向けた調査委員会のメンバーだったことから、美術学部の専攻横断型授業の一環として、平成29年から手がけている。

 昨年は曳き手と先導役の衣装を披露したのに続き、今年は囃子方の衣装を完成させ、唐櫃巡行でお披露目した。

 保存会では、今回選から漏れたものの評価の高いデザインが多数あったことから、Tシャツや小物のデザインとして採用する方針。

 鷹山は、江戸後期の文政9(1826)年の暴風で懸装品が大破し、翌年から巡行しない「休み山」になった。3年後の令和4年、34基目の山鉾として完全復帰を目指す。(田中幸美)

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