近ごろ都に流行るもの

問題の根底には足裏退化!? #KuTooの裏で…広がる足裏健康志向 (3/3ページ)

 それによると、脱げたフットカバーは歩行時の異物として全身を制御する足裏の神経(メカノレセプター)の働きを妨げ、足指の緊張を高めて足裏の荷重が不均等になる。その結果、姿勢がゆがみ、全身の疲労や不調につながると結論付けた。小石などが靴に入った場合も同じ。不快さは足裏からの警告だった。

 足裏の健康志向で、日本古来の「足半(あしなか)」と呼ばれる短い草履も復活。明治維新の頃まで合戦や農作業、飛脚の長距離走行などで広く愛用されていたそうで、東京・上野公園の西郷隆盛像も履いている。

 つま先とかかとが地面に着く短さのため、土踏まずのアーチが自然と作られ、地面をつかむように歩くことができ、姿勢が整う。そんな評判から足裏トレーニング器具として注目されているのだ。

 ネットショップを検索すると、古風な草履など多数の商品にヒットした。そのひとつ。「山田豊文式 履くだけで美姿勢! 足半ダイエット」(宝島社、1944円)は、ゴム草履の足半が付録のムック本だ。説明文には、「足半を履いて美姿勢を保つことで、体幹強化や血流改善、代謝アップ、痩せやすい体づくりにもつながります」とあった。

 そんなうまい話が…いぶかりつつも、「購入」をポチッと押してしまった。

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