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数夜限定の晩餐「ダイニングアウト」の魅力 それは一期一会の贅沢な体験 (2/4ページ)

SankeiBiz編集部
SankeiBiz編集部

 絶景を前に極上の魚介フレンチを味わう

 レクサスによる送迎はなかなか贅沢だ。静謐なキャビン、上質な乗り心地、縞杢(しまもく)に代表される匠の技で仕上げた装飾など、品質の高さやモノづくりに対する拘りがさりげなく伝わってくる。40名の参加者をラグジュアリーな空間でもてなしながら、要人の警護車列さながら、長い隊列を組んで目的地へと向かうレクサスの大群は極めて“異様な光景”でもある。

 30分ほど走ると波風のない穏やかな海が見えてきた。海面すれすれに浮く夕日が線香花火のように美しい。それもあと数分で、海の中にジュっと音を立てて消えてしまいそうだ。橙色のグラデーションに心を洗われているうちに、幹線道路を外れた車列が小ぢんまりとした門の前に停車し、次々とゲストを降ろし始めた。どうやらここが最終目的地のようだ。柱には「陸奥護国寺」と書いてある。門をくぐり、その奥に続く石畳の階段と坂道をしばらく上がると、寺の入り口でピシッと正装したスタッフたちに笑顔で迎えられた。「ようこそ、ダイニングアウトへ」-。

 境内を横切り、奥のダイニングスペースに通されると、そこには純白のクロスを纏ったテーブルとチェアがきれいに並べられている。名前を告げて一番奥のテーブルに案内されると、着席するのも忘れて目の前の光景にしばし釘付けになった。

 斜陽が差し込む煌びやかな浅虫の海と、ゾウガメのような独特でどこか神秘的な形をした湯ノ島を目の当たりにし、自然が織りなす壮麗なランドスケープに息をのむ。この絶景と出会えただけでも正直、イベントに参加する価値が十分にあると思えるほどに感動的な瞬間だ。

 ただ、筆者が今回のダイニングアウトに参加したかった理由は、これから始まるディナーに強い関心と期待があったからだ。東京・代官山の人気魚介フレンチレストラン「abysse(アビス)」のオーナーシェフ、目黒浩太郎氏の料理を是非とも食べてみたかったのだ。数年前に目黒シェフを追ったテレビ番組を観てから、若くしてミシュラン星を獲得した彼の魚介料理を味わってみたいとずっと思っていた。そして今回、ダイニングアウトで彼が腕を振るうことを事前に聞いていたのだ。

 目黒シェフが使う食材はここ青森で仕入れた魚介類が中心だ。陸奥湾で獲れたホヤやフジツボ、カワハギやアイナメを使ったタルトやソーセージ。想像力豊かな8品のアミューズがテンポよく運ばれてきた。海の幸はどれも香ばしい。食べやすい一口サイズだからか、なかなか濃厚な味に仕立てているのが印象的だ。

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