ジュークは今秋全面改良か
だが、ゴーン前会長の実権が剥奪されたいま、車齢改善への施策が進められるであろうことは明白だ。西川社長は大胆に、この数年で車齢を3.5年に引き戻すと宣言した。車齢9年1カ月のジュークも、今秋のフルモデルチェンジだと噂されている。つい最近、発売目前の開発車がスクープされたばかりだ。それ以外の華やかな噂がないのが寂しいが、西川社長の発言が本当ならば、これから魅力的なモデルが次々と誕生するに違いない。
そもそも、当時ルノーの上席副社長であったゴーン前会長が日産最高執行責任者に就任した1999年3月、コストカッターとしての能力が期待されていたのであり、販売能力は未知数だったように記憶している。実際に「コストは下げるけれどいい商品は作ったことがない男」と囁かれてもいた。奇しくも、それが現実のものとなったのである。
【クルマ三昧】はレーシングドライバーで自動車評論家の木下隆之さんが、最新のクルマ情報からモータースポーツまでクルマと社会を幅広く考察し、紹介する連載コラムです。更新は原則隔週金曜日。アーカイブはこちら。木下さんがSankeiBizで好評連載中のコラム【試乗スケッチ】はこちらからどうぞ。