ヘルスケア

ゲーム障害、回復には人との信頼関係築く場が重要 支援施設が示す (1/3ページ)

 ゲームをしたい衝動を抑えられず、日常生活よりゲームを優先させる日が長く続いて学業や仕事に重大な支障が出る状態は一種の依存症と捉えられるようになった。世界保健機関(WHO)も今年5月「ゲーム障害」を新たに疾病と認定した。苦しんでいる人の数など実態ははっきりしないが、先進的に回復支援に取り組む施設には相談が絶えないという。専門家や当事者の話から回復へのヒントを探った。

 1日14時間プレー

 国立病院機構久里浜医療センター(神奈川県横須賀市)は2011年から「インターネット依存専門外来」を開設している。18年度の新規患者計176人の約7割が10代の男性。個人やチームで対戦するオンラインゲームをやめられない人が最も多い。

 同センターでは診察、臨床心理士のカウンセリング、週に1回ゲームやスマートフォンから離れて日中を仲間と過ごすデイケアなどを組み合わせる。樋口進院長は「リアルな場で人との信頼関係を築ける環境を提供し、ゲームが人生の最優先ではないと気付いてもらうのが第一歩」と話す。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus