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親と「介護のカネ」の話をするときの大事なコツ 親には親の理屈とプライド (3/4ページ)

 どうやって話を切り出すべきか

 「どのように話を切り出すか」も悩ましい問題だ。

 ある日突然、「お金を預けてほしいんだけど」と子どもに切り出されたら、面食らうのは目に見えていた。「お前、まさか財産を狙って……」などと、あらぬ疑いをかけられる可能性もある。

 かといって、あれこれ理由を並べ立てるのも、かえって怪しい。あまり込み入った話になると、理解してもらえないかもしれない。「こむずかしい話をしやがって。わけがわからん!」と一蹴されたら、元も子もないのである。

 ダメ出しはもっとマズいはず。子どもから「お金の管理ができなくなっているから、預けてほしい」などと言われたら、カチンと来るに違いない。では、どうするか……? この時期は連日連夜、夫婦で作戦会議をしていた。

 親の思考パターンを徹底的にシミュレーションする

 最終的な方針は次のように決めた。くどくど前置きせず、ズバリ本題に入る。今後のためにお金を預けてほしいとストレートに伝え、親がイヤだというなら、それ以上は説得しない。

 「断られた場合」を考えるのは気が重かった。もっと言えば、ここまでいろいろやってきて断られるなら、もう知らん! という気持ちもあった。しかし、夫は「ダメだったら、ここから信用を積んでいくしかない」と、サラリと言う。仮に、義父に拒否されてもあきらめる気はまるでない様子だった。

 まとまったお金を預けるのがいやなら、「毎月一緒にATMに行こう」と提案するという。そこで、前月の引き落とし分の介護費用を、義父たちの家計口座から引き落とし専用口座に移してもらう作戦だ。

 「1カ月分ぐらいなら立て替えてもそこまで負担ではないし、実際に支払った金額を見ながら、その分だけ払うなら、親父も納得すると思う」

 さらに何度かそれを繰り返すうちに面倒になってきて、「やっぱり預けたい」と気持ちが動くというのが、夫の読みだった。あんた、天才か!

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