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日本大会の“大きな使命”、ラグビー初心者こそ大事にしたい (2/3ページ)

 大会組織委員会は開幕1週間を経て、実施された12試合の観客動員数を延べ42万6236人と発表(平均約3万5520人)、好調な滑り出しに驚きの声が上がった。さらに6試合で約20万6500人が観戦。開催が土、日に当たり、先の日本対アイルランド戦や人気のオーストラリア対ウェールズ戦は4万7800人以上の動員があった。

 注目したいのは全12開催都市16会場に設けられたファンゾーンである。各都市の中心部のホールなどに大型ビジョンを設置し試合を生中継。ご当地グルメや出場国の名物料理を味わうコーナーが設けられた。開催都市と周辺地域、スポンサー企業や出場国の大使館なども出展する情報発信の場は入場無料。応援タレントによるイベントなども行われ、集客とともにラグビーファン同士の国を超えた交流の場ともなっている。

 ファンゾーンはラグビーに親しんでもらうべく11年ニュージーランド大会から始まり、前回イングランド大会では約100万人が来場した。組織委によると、今大会では1週間で既に約27万人が来場。11月2日までの期間中、前大会を上回る来場を期待している。

 ファン層拡大が使命

 試合会場を含めて来場者にはラグビーを知らない「にわかファン」が少なくない。いや、そうした人こそ大事にしたい。ラグビーの面白さ、楽しみ方を知り、ラグビーを身近に感じてほしい。ラグビー文化の浸透とともにファン層拡大こそ、日本大会の“大きな使命”であり、レガシー(遺産)となる。

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