冷めた反応も…
日曜日。東京都杉並区のパン屋へ。国のキャッシュレス・ポイント還元事業が始まったのに合わせPayPayを導入したといい、「まだ慣れなくて」と店員。こちらは店頭のQRコードをスマホで読み取り、現れた画面に自分で金額を入力して払う。やりとりに少し時間がかかるが、客と店員、お互い慣れない者同士、決済が済むと「よかった」と達成感すら漂った。
ただし、行きつけの八百屋や精肉店では、現金支払いのままだった。
「(キャッシュレス・ポイント還元事業への)申請が通ったころに、もう還元事業が終わってそうだから。はやりに乗れなくてね」(八百屋の店員)。扱う品物はすべて軽減税率の対象で、価格に影響しない個人商店の中には、キャッシュレス決済に冷めた反応のところもあるようだ。
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使えるサービス アプリで検索
経済産業省によると、国のキャッシュレス・ポイント還元事業の登録加盟店数は、10月1日時点で約50万店。目印は赤いマークのポスター掲示だ。今後順次増えていく見込みだが、複数の決済方法が使える店もあれば、クレジットカードのみ、QRコード決済のうち1つだけなど、使えるサービスが限定されている店もある。
どの決済サービスが使えるかは、経済産業省の「ポイント還元対象店舗検索アプリ」などで調べられるが、一部に誤りもあり修正対応中という。