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台風19号で世界文化遺産ピンチ 三保松原のマツ「塩害」も

 台風19号の暴風雨により、世界文化遺産・富士山の構成資産である三保松原(静岡市清水区)のマツ15本が、折れたり、根がむきだしになっていりしていたことが分かった。18日に静岡県庁で開かれた三保松原保全実行委員会で、静岡市の担当者が報告した。

 このほか、多数のマツが高潮によって海水をかぶる塩害にあったとみられる。海水をかぶったマツは、2年ほどの間に枯死する恐れがあるという。

 三保松原の保全を担当する市文化財課によると、塩害を受けた範囲やマツの本数は把握できていないが、平成29年秋の台風では約200本のマツが塩害を受けて枯れたり、傷んだりしたと推計されている。

 座長を務めた難波喬司(たかし)副知事は「直接の被害のほかに、水をかぶっているマツが多くある。貴重なマツなので早めに手を打たなければ」と語った。市では地中の塩分濃度を薄めるための散水を行ったほか、むき出しになった根を埋め戻す方法を検討している。

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