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「レクサスらしさ」とは何か セダンのLSからクーペのLCまでイッキ乗り (2/3ページ)

SankeiBiz編集部

 3列目シートをテコ入れ RX450hL

 次に紹介する「RX450hL」は、2017年12月に発売された3列シートのロング仕様。文字通りボディサイズはこちらの方が一回り大きいが、パワートレーンは2列仕様の「450h」と同じユニットを共有している。

 外寸は全長5000mm(2列モデル比+110mm)×全幅1895mm(+0mm)×全高1725mm(+15mm)。車内は室内長2630mm(+535mm)×室内幅1590mm(+0mm)×室内高1200(+0mm)といったサイズ感だ。2列シートのSUVに目が慣れているためか、初めはルームミラー越しに見る3列目シートの存在にやや違和感を覚えた。

 3列仕様のRXを運転するのは初めてだったが、2列モデルと比べてドライブフィールはやや“鈍重”といった印象。車体の奥行きにはすぐに慣れるのだが、加速・減速・旋回、さらには上り・下りといった場面で“重さ”を意識することが多かった。2列モデルは軽量グレードの「F SPORT」だったこともあってか、車重が+110kgともなれば余計に目立つ。

 試乗車は7人乗りだったが、2列目に2脚のキャプテンシート(独立座席)を採用した6人乗りモデルも導入した。さらに今回のマイチェンの目玉は、3列目シートを2ポジションの可動式としたことだ。実はこの3列シート仕様、売れ行きは著しくないという。そのテコ入れとして、大人でも座れるようにシートポジションを95mm後方に、22mm下方に動かせるようにしたのだ。RX開発担当者の中野聡氏に聞いたところ、「通常のマイチェンではここまでやりませんが、国内ユーザーの声を反映して、思い切って2ポジション化しました」とのことで、その言葉からは販促に懸ける必死さが伝わってきた。

 そんな彼らの努力を踏みにじるつもりはないが、筆者ならよほど3列目を必要としない限り2列シート仕様を選ぶだろう。走り味はもちろんだが、補助的なシートとはいえ実際に座った感想として「3列目に座る人はあまりくつろげないだろう…」などと考えてしまった。ラグジュアリーカーに乗るなら、何かを我慢したくはないだろう。

 LSのハンドリングに見た意外性

 現在5代目の最高級セダンLSで筆者が最も驚いたのが、ハンドルを切った時の“無抵抗感”だった。これを「手応えがない」「軽い」と形容するのが正しいのか分からず、ほかに適切な言葉が見当たらないのだが、とにかくハンドルの先に何もつながっていないような何とも不思議な感覚。ロールス・ロイスやBMW、キャデラックの上級モデルでは味わったことのない未経験のフィーリングだ。そして全長5235mm×全幅1900mm×全高1460mmの大きな体躯を誇りながらもスイスイと気持ちよく曲がるのだ。

 試乗車は299PS/356Nmを発揮する3.5リッターV6エンジンに、1基のモーター(180PS/300Nm)が組み合わされたHVの「LS500h」。グレードは最上位の「EXECUTIVE」、駆動はAWDで価格は1700万円超だ。

 ステアリングフィールのほかに意外だったのが、アクセルをグッと踏み込んだ時のエンジン音の存在だった。ロードノイズなど一切の雑音を排除した高い静粛性を誇るキャビン内に、意図的に聞かせるかのように力強いエンジン音が響くのだ。ドライブモードを「SPORT S+」に入れれば、それはもう大排気量スポーツカーのように「ブロロロ…」と野太く咆哮する。

 それでも、10月の改良では駆動力を増加することで、低中速度域における静粛性を高めているという。具体的にはアクセル開度40%時の蹴り出しトルクを170Nmほど増強。それに伴い0-60km/hに加速した際のエンジンの最高回転数を従来モデル比で約500回転下げることで、静粛性の改善につなげている。

 内装はどこを触っても質感の高さが指先から伝わってくる。これぞ至極のラグジュアリー空間。ドアトリムに配した江戸切子のオーナメントが1枚100万円すると聞いて仰天してしまった。運転手付きのショーファードリブンとしてもニーズの高いLS。機会があれば数日借り出して、後席の快適性などみっちりレポートしたいと思う。

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