5時から作家塾

学習塾向けSaaSの導入で現場に起きた「ウィン-ウィン」の変化 (1/2ページ)

 子どもを学習塾へ通わせる保護者の中には、学習塾とうまくコミュニケーションが取れないと感じている向きは少なくないようだ。

 学習塾には、補習塾や進学塾などがあるが、塾や教師との信頼関係を構築できるのかは重要なポイントで、塾選びの基準にもなる。

 特に小学生くらいの年頃だと、親が塾での状況を聞いても話したがらない子どもも少なくないだろう。保護者の中には、成績が伸び悩む原因が何か分からず、不安や心配を溜め込み、塾へ相談したくてもどうも連絡しづらい……という経験をした向きもいるのではなかろうか。

 悪循環を繰り返し、子どもだけではなく塾ともコミュニケーションが取りづらくなった結果、「では別の塾へ」となっていく。

 そんなコミュニケーション不足を、ITツールを導入・活用して解消しようとする学習塾が近年、増えている。従来のようなソフトウエアのパッケージと運用サーバーを丸ごと導入する大掛かりなものではなく、クラウド上からSaaS(必要なサービスをオンラインで提供する)として利用できるため、気軽に低コストで運用できるものが好評だ。

 実は塾教師は、授業以外のバックオフィス業務(例えば、保護者への連絡、指導報告書作成、成績管理、入退出管理など)と子どもたちへの授業の比率が7対3くらいとされる。しかも、塾業界はアナログ作業が多く業務効率が悪いため、最終的には個々の教師への負荷として重くのしかかっているのが現状である。

 保護者とのコミュニケーションや教師の負担となるバックオフィス業務をITで効率化させようと誕生したのが「Comiru(コミル)」である。コミルは、学習塾のために開発された業務効率化ITツールというユニークな特徴を持っている。

 そのコミルを導入することで、保護者とのコミュニケーションが円滑になり、「腑に落ちない退塾がなくなった」と導入成果を実感しているのが「明利学舎」(東京都江戸川区西葛西)の鈴木明男塾長だ。

 個別指導で中高受験対策を行っている明利学舎では、国語力アップのために速聴や速読等といった独自のメソッドを取り入れることで、子どもたちの自発的なやる気を引き出すことに力を入れている。

 私企業でもある学習塾の経営者にとって退塾防止は、経営者視点で最重要事項であり、経営安定は、高い教育サービスを提供し続けるためにも必要不可欠な要素となる。

 3年ほど前にコミルを導入したことで明利学舎はどう変化したのか? 鈴木塾長へ話を伺った。

 「8割の退塾要因は、保護者と塾や教師とのコミュニケーション不足です。特にお母さんは心配を溜め込んでしまう“心配コレクター”になりがちです。コミルを使えば塾でのお子さんの様子や教師が気になったこと、塾からのお知らせなどをLINEで通知することができます。さらに、コミルでは保護者からも直接、塾へ確認や相談することもできるので、心配をその場で解決することができます」(鈴木明男塾長)

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