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11年ぶり首位奪還 新型カローラ、安定の親近感とクラスを超えた上質感 (1/3ページ)

SankeiBiz編集部

 1966年の初代誕生以来、日本を代表する“国民車”として親しまれてきたトヨタ自動車のカローラが今年9月、セダンとワゴンモデルを全面改良した。歴代初の3ナンバーに生まれ変わった12代目はさっそく登録車販売台数の首位に立つなど、上々の滑り出しを見せている。今回は短い試乗時間の中で可能な限り、セダンの仕上がり具合を確認してきた。(文・大竹信生/SankeiBiz編集部 写真・西村克也)

 国産車の発展を牽引

 これまでは何となく地味な存在だった。かつてカローラには「レビン」や「FX」などのスポーティーな追加車種があり現在もハッチバックの「カローラスポーツ」は存在するが、セダンを見て心が躍ることは正直なかった。子供のころはプレリュードやソアラ、シルビアやレパードを颯爽とドライブする大人に憧れていたし、大人になってからも特にカローラセダンに意識が向くことはなかった。

 とはいえ、その歴史は偉大だ。初代カローラの誕生が日本にもマイカーブームを呼び込み、クルマがクーラーやカラーテレビと並び「新・3種の神器」として普及する要因を作った。人気大衆車として1960年代以降の高度経済成長に大きく貢献したのだ。やがて日本が西ドイツを抜いて世界2位の自動車生産国となり、米国に次ぐ経済大国として存在感を示し、高速道路の開通などモータリゼーションの進展に多大な影響を与えたことは想像に難くない。その後もコスパに優れた大衆車として時代のニーズにマッチした進化を続け、実に150以上の国と地域で愛され続けてきたという実績がある。国内では1969年から33年連続で登録台数1位に輝いた。この記録こそ永久に不滅だろう。

 ここ数年はプリウスやアクアといった登録車が存在感を示してきたが、実はカローラも月間6000~8000台をコンスタントに売るなど常にトップ10を維持してきた。そして昨年、「12代目カローラシリーズの先駆け」としてハッチバックのカローラスポーツを投入し、今年9月にセダンとツーリング(ワゴン)を発表して、新たなカローラシリーズを形成する3モデルが出揃ったのだ。

 その直後の10月。自販連発表による乗用車の販売台数(軽自動車および海外ブランドを除く)で、新型カローラが2008年11月以来、11年ぶりに首位奪還すると、11月もシエンタを抑えて2カ月連続でトップに立った。1月から9月までの月間首位はプリウス4回、ノート3回、シエンタ2回。12月の販売状況次第では今年の月別タイトル数でノートに並ぶ勢いだ。

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