そこで、お父さんにぜひ取り組んでもらいたいことがあります! 家の中ですでにラベリングされているモノに注目し、これで本当にわかるのか? を確認してほしいのです。お母さんが作ってくれた英語のラベリングに対して、一番揉めない解決案は「併記」することです。英語ラベリングを完全否定すると、お母さんのプライドを傷つけかねません。詳細は下記にチェックポイントをお伝えしますので、ぜひ取り組んでみてください。
《チェックポイント1》そもそもラベリングが目に入るか?
正直、きれいなラベリングは周囲のデザインに同化してしまい、作った本人以外の目に入らないことも。お母さんに「ラベリングしているモノ」を聞き、その状況を認識するところから始めましょう。
《チェックポイント2》中身を見なくても何が入っているか想像できるか?
ラベルに何と書いてあれば理解しやすいか? は人によって異なります。お父さんだけが使うモノなどは、お父さんがわかる言葉で書くといいですね。
《チェックポイント3》それに付随する言葉のラベリングを!
モノの名前だけでなく、それを手にしたときに知りたい内容を書いておくのです。我が家の例ですと、例えばお父さんだけが飲むプロテインの袋には「ストックは最上段『その他』に」などと、在庫の場所をラベリングしておくとよいですね。
定期的に交換が必要なモノに関しては「毎週土曜日に交換しよう」などとラベルを貼っておくのも分かりやすいですね。また、そろそろストック品を買っておいた方がいい場合は、「ストックは洗面下の左だよ」などといったリマインダーのメモを容器の底に忍ばせてはいかがでしょうか。
我が家ではトヨタグループでも使われていた仕組みを応用して子供の学用品のノートには、後ろから5ページ目に「漢字ドリルノート104字詰め」などと付箋を貼っています。この付箋のところまで来たら、付箋を外して親に渡すというルールです。
すでに家の中にある仕組み。お母さんの頑張りを褒めつつ、家族みんながわかるようにトヨタ式の「見える化」でカイゼンしてみてはいかがでしょうか。
【デキる男は住まいから】はライフオーガナイザーでミニマライフ.com代表の香村薫さんが、トヨタ自動車のグループ会社で学んだメソッドを家事に応用し、ビジネスパーソンが今すぐ実践できる「家事シェア」のノウハウなどを伝授するコラムです。更新は原則隔週月曜日。アーカイブはこちら