暮らし替えの道しるべ

(43)古い写真に思うこと

 令和2年、新たな年が始まりました。この休み中、実家に帰省し、自分の写真を整理しようと古いアルバムを引っ張り出しました。歩行器に入った赤ちゃんのときなど幼い頃の写真がありました。同時に、当時の風景が蘇ってきます。

 私が子供だった昭和30年代は、実家のある関東地方でも雪がときどき降りました。そんな寒い日には、学校の校庭で雪合戦が始まりました。男子が投げた雪玉が私の顔面に命中し、真っ赤な鼻血が新品の黄色のコートの胸元に飛び散りました。その痛さと悔しさをよく覚えています。

 大好きだった黄色のコートは、母にねだって買ってもらった初めての新品の洋服。当時は今ほど手軽に洋服を買えない時代。3人姉妹の末っ子でしたので、いつも上の姉から下の姉を経ておさがりが回ってきました。今より持っている洋服の枚数も少なかったですが、大好きな色やお気に入りのデザインは鮮明に思い出すことができます。

 でも、そんな風に大好きな洋服なのに、写真を見るまではすっかり忘れていました。思い出の写真のはずなのに、手に取る機会もなく、重たくて分厚いアルバムの中で色あせてしまう-。写真やネガが整理できずに、実家に置きっぱなしになっている人は多いのではないでしょうか?

 写真は記憶を呼び起こしてくれます。せっかくだから、いつでもどこでも見られるようにしませんか? 手軽にできる整理方法としては、残しておきたい写真をスマートフォンで撮影することです。画像データとして携帯電話のアルバムの中に保存しておくことで、簡単に、懐かしい思い出に浸ることができます。それは、心癒やされる時間になるでしょう。

(日本ホームステージング協会 代表理事 杉之原冨士子)

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