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安くて身近な“最強の長寿食”ピーナツ 太る、ニキビ、鼻血…迷信を払拭 (1/2ページ)

 【近ごろ都に流行るもの】

 太る、ニキビ、鼻血が出る…。そんな迷信が信じられてきたピーナツ(落花生)だが、近年の研究で誤解が晴れ、死亡リスクが減る“最強の長寿食”として脚光が当たり始めた。健康食品として人気のアーモンドと比べても安価で、料理活用の幅が広く、続けやすい。身近すぎて気付かなかった魅力を確かめるべく店を探訪。「時代はいま、ピーナツ」という大学教授にも会いに行った。(重松明子)

 東京都港区の六本木ヒルズ地下2階にある「グランドフードホール」。ピーナツバターを注文すると、専用マシンの豆がにゅるにゅるとペースト状に絞り出された。できたてはクリーミーで濃厚な味と香り。「パンに塗るのはもちろん、ポン酢と合わせてお鍋のタレに、あえ物や担々麺など、さまざまな料理のコク出しに、練りごまのように使えます。温めたミルクとハチミツに溶かしてもおいしい」と土橋純子店長(35)。

 ペーストにすることで、ピーナツの食べ方は多彩に広がる。有機栽培の中国産で200グラム842円。一昨年の開店以来、観光客も購入する名物となり、固い豆が食べにくい高齢者にも好評という。

 国内に流通するピーナツの9割が、実は輸入品だ。特に米国産の生ピーナツは、この7年間で2倍以上も輸入量が増え、シェア1位の中国産と肩を並べるまでに成長した。

 これまで米国からの輸入品は小粒なランナー種が主体で、ピーナツバターや菓子原料など加工品用途がメインだったが、今年1月の日米貿易協定発効により関税が撤廃されて価格面での魅力が高まり、商機が到来している。

 米国のピーナッツ産業の長期的成長を支援する業界団体「アメリカンピーナッツ協会」駐日事務所(東京都港区)の担当者は「他の品種も紹介する良い機会にしたい」と意気込む。

 「メード・イン・ジャパン」のピーナツも、負けてはいない。JR秋葉原駅(東京都千代田区)北側の高架下にある千葉県産食品店「アキハバラ房の駅」では、国産の8割を生産する千葉産ピーナツの多彩な味わいが堪能できる。

 力強く香ばしい余韻が続く高級品の「半立(はんだち)」。甘くて後味はスッキリした新品種「Qなっつ」…。さやいり豆の素朴で繊細な風味に驚く。超大粒のゆで豆は、県が開発に14年を要した「おおまさり」で真空パック(160グラム756円)で販売。太田秀人店長(43)は「少し温めると、ゆでたてのおいしさがよみがります」とPR。ホックホクの食感が後を引く。

 同県市原市に本社を置く食品製造卸「やます」が運営。10種類のピーナツ商品を扱っており、ピーナツ菓子は40種近くに及ぶ。チョコレートやイチゴ味などでカラフルにコーティングしたカップ菓子(540円)が人気だ。

 「アーモンドの健康効果」を唱えている食用油の有用性研究の第一人者である慶応大医学部の井上浩義教授(58)は、実は10年前から毎日、ピーナツを食べ続けているという。

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