ヘルスケア

70代男性も新型肺炎で重症 和歌山の病院「感染広がっている可能性」

 和歌山県湯浅町の済生会有田病院に勤務する男性外科医が新型コロナウイルスによる肺炎を発症した問題で、県は14日、同病院に入院していた県内の70代男性も感染が確認されたと発表した。現在、別の医療機関に入院しており、重症。男性は有田病院での受診前から発熱などの症状があり、県は「院外で(感染が)広がっている可能性がある」として、詳しい感染経路を調べている。

 県によると、男性は今月1日に嘔吐の症状があり、5日に発熱。6日に有田病院に入院した。中国など海外への渡航歴は不明で、保健所が濃厚接触者の有無を調べている。

 同病院では13日に、50代の男性外科医の感染が確認された。自宅待機している同僚の男性医師1人と、70代の男性患者を含む患者3人にも肺炎の症状があり、県が検査を進めていた。女性患者1人は陰性と確認された。

 県などによると、男性外科医は病院に車で通勤。1月31日に発熱や全身の倦怠感を覚え、2月1、2日は休んだが、3~5日は解熱剤を服用しながら勤務し、患者の診察もしていた。その後も微熱や下痢が続いたため、6日以降は休んで自宅療養。10日に別の医療機関を受診し、肺炎と診断されて入院した。現在、容体は安定しているという。

 病院では1月中旬以降に感染が広がった可能性があり、県は接触者外来を設置し、検査も実施。ウイルスを保有しながら症状の出ていない人が街中にいる可能性もあるとみて、不安を訴える人の相談を、保健所や県庁などで受け付ける。

 これまでの国内感染例では、中国への渡航歴や中国から来た人との接触歴がある場合が大半だったのに対し、外科医には最近の渡航歴がなく、中国から来た人との明らかな接触歴もなかった。

 加藤勝信厚生労働相は14日の記者会見で、和歌山県で医師が新型コロナウイルスに感染したことを受けて「院内感染に十分対応していく必要がある。専門家を派遣する準備を進めている」と述べた。

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