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「人生は不安定だから自分は自分で守る」 新型コロナで子供に教えたいこと (1/3ページ)

安西洋之
安西洋之

 子どもは新型コロナウイルスの流行から何を学ぶのか?特に、学校が閉鎖されているなか、親は何を教えればよいのか?

 「危険な状況であるのを隠すのではなく、真実を伝えないといけない。子どもを悪いことから遠ざけ、人生があたかもいつも安全で保障されているかのような感覚をもたせてはいけない。人生には限界が存在する。したがって新型コロナウイルスが何ものであり、どのような影響を与えるものなのかを、子どもの能力で分かる範囲で伝えるべきだ」

 哲学者であるウンベルト・ガリンベルティの言葉の要約だ。ミラノの出版社が編集する動画で、公開された2月29日から2日間だけでおよそ12万回の再生がされた(3月4日時点およそ23万回の再生)。ロンバルディア州で新型コロナウイルスの感染者が確認され、2日後には学校などの閉鎖が決まり、1週間を経たところでの「振り返りと今後の心構え」である。

 彼は次のように言葉を続ける。

 「(19世紀のイタリアの小説家の)マンゾーニ『いいなづけ』にあるミラノがペストで混乱した描写や(フランスの小説家の)カミュ『ペスト』を読ませてみることだ。もちろん、あの時代と現代では医学の知識や治療がまったく異なることは伝える。ただ、こうした読書を通じて、誰かに守ってもらうものではなく、自分を守ったり反撃に出ることが人生であるとの意識を芽生えさせることができる。人生は不安定なものなのだ、と。今だけでなく、いつもだ」

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