ヘルスケア

日本財団、船の科学館などに1万床超を提供へ 病床不足を想定

 新型コロナウイルスの感染拡大で医療現場の対応力が限界を超え病床が大幅に不足する事態を想定し、日本財団は3日、軽症の感染者らが過ごす施設として「船の科学館」(東京都品川区東八潮)の敷地や、パラスポーツ専用体育館「日本財団パラアリーナ」(同)などに1万床超を独自確保すると明らかにした。要請があれば提供する。

 同財団は今月末までに船の科学館の敷地と日本財団パラアリーナに約1200床開設。7月末から茨城県つくば市南原の「つくば研究所跡地」に約9千床分を順次、開設するとしている。医師、看護師の配置や実運用など専門的な判断は厚生労働省と東京都に委ねるとしている。

 同財団によると、1棟あたり最大で2千平方メートルの広さがある高規格大型テントやコンテナハウスを導入。ベッドのほか換気システムや冷暖房などを整える。また、要請に応じて医療関係者が宿泊・休憩する場所の追加確保や、食事提供などにも対応するとしている。

 3日、記者会見した笹川陽平会長は「コロナ問題は国難。国民が一致団結して乗り切る必要がある。緊急時はスピードが大事だ」と強調。パラアリーナ側やアスリートからも理解を得て「快く受け渡していただくことになった」とした。

 コロナ問題では重症者に対応する医療体制の整備とともに、軽症の感染者や感染疑いのある人が大量に出て、隔離のための受け入れ先が逼迫(ひっぱく)する事態も懸念されている。

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