ヘルスケア

スポーツ強化の拠点を新型コロナから守れ NTCとJISSが「水際徹底」

 新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、各競技団体が強化拠点とする東京都北区のナショナルトレーニングセンター(NTC)と国立スポーツ科学センター(JISS)で、水際対策を強化している。各施設の入り口に体温を計測するためのサーモグラフィーを設置し、各競技団体には、ナショナルチーム単位での施設の利用を控えるように要請。あの手この手で強化拠点としての役割維持に取り組んでいる。(久保まりな)

 入り口にサーモ、見学禁止…

 両施設を運営する日本スポーツ振興センター(JSC)によると、NTCとJISSに加え、NTC内の選手の宿泊棟「アスリートヴィレッジ」の入り口に、サーモグラフィーを設置した。これまでは体温計による入館者への検温を実施していたが、設備が整ったために3月下旬から切り替えた。体温チェックをした上で、37・5度以上の人や、体調が悪い人の入館を原則禁止している。施設内では、アルコール消毒、手洗いうがいの励行を呼びかけている。NTCの見学ツアーや、JISSのレストランなど一般の人が利用できる事業も中止。JSCの担当者は「選手の安全が第一」と強調する。

 「中にいればリスクは最低限」

 日本オリンピック委員会(JOC)も、合宿中の選手には施設間の移動をできるだけ控え、海外から帰ってきた選手は、国の基準に従い、2週間利用しないよう各競技団体(NF)に通知した。また、密閉、密集、密接の三つの「密」を避けるため、大人数のナショナルチーム単位の合宿も控えるように要請した。

 卓球の東京五輪代表候補もNTCで合宿し、外出は禁止で、選手はトレーニング場と宿泊施設の往復の日々。普段の練習場所の確保に苦戦している競技もある中で、日本卓球協会の宮崎義仁強化本部長は「NTCの中にいれば、リスクは最小限。しっかり練習できる環境を与えられている」と語る。

 JSCによると、NTC利用の選手らの感染が確認された場合、保健所の指示に従うことになり、施設の一時的な閉鎖の可能性もあるという。国が緊急事態宣言を出した場合も想定して対応策を練っており、JOC関係者は「できるだけ閉鎖しないようにしたい」と話している。

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