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「早く流行終わって」 緊急事態宣言で街閑散、終息願う人々

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が発令されたのを受けて、首都圏などでは外出自粛の動きがさらに強まった。観光地や繁華街は閑散とし、「非常時モード」に。人々は戸惑いながらも、早期の終息を願った。

 大手百貨店や駅ビルの商業施設、映画館、レジャー施設は8日、相次ぎ臨時休業に入った。普段は若者でにぎわう東京・渋谷のスクランブル交差点の人通りも普段と比べて少なかった。

 取引先に向かうため渋谷を訪れた女性会社員(37)は「社内にはテレワークをしている人もいるが、営業は直接話せないと厳しい。今後倒産する企業も増えるだろうし、健康面よりも経済的に不安」。アルコール除菌液などが入ったポリ袋を手にした接客業の女性(29)は「値段は普段の倍以上したが、どうしてもほしくて買った。お客さんが減って大変だが、緊急事態宣言で新型コロナウイルスの流行が早く終わってくれればそれでいい」と、祈るように話した。

 「おばあちゃんの原宿」と呼ばれる巣鴨地蔵通り商店街(東京都豊島区)も観光客の姿が消え、訪れるのは地元の買い物客がほとんど。通りは静けさに包まれ、シャッターを下ろした店舗も目立った。

 商店街にある鮮魚店「魚卯」の店主、柴崎達知さん(72)は「こんなに人がいないのは経験したことがない。リーマン・ショックよりひどい」。買い物に訪れた主婦(82)は「多いときは中国人観光客のツアーのバスが近くにとめられて歩くのが大変なくらいだったが、今は10分の1くらい。早く元通りになってほしい」と語った。

 緊急事態宣言により買い物客が増えるのを見越し、対策を取る動きも出た。

 生活協同組合コープこうべは8日、兵庫県と大阪府のスーパー全99店舗で開店後30分間の入店を高齢者や障害者らに限定する取り組みを始めた。混乱を避けて買い物してもらうのが目的という。神戸市東灘区のJR住吉駅近くの店舗には午前10時の開店前から高齢者数十人が列を作った。東灘区の主婦(84)は「昼前や夕方は混雑することも多い。人混みをなるべく避けたいのでありがたい」と話し、果物を買った。

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